ある冬の日、隅田川のほとりを歩いていた。
お決まりのコースを辿り、いつもと何も変化のないこの運河沿いに
飽きることなく周囲を見渡していた。

日ごろから何となしに見ている文字が目に付く。
ふん、アウシュビッツね、わたしがいるのはその内側か外側か

いやたいしたもんだ
わたしなどこんな綴りはわからないぞ?
「薔薇」や「神出麗羅」みたいに
お気に入りの言葉なものだから一度辞書で調べるなりして
何度も家で練習をしたのかもしれない。

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